この記事では、法曹界の概念「当てはめ」についてAccountThinking.netの解釈を説明します。
この記事でわかること
1.当てはめとは、形容しがたい感情などを、カテゴリ(ことば)に帰属させることです。
概要
10秒解説
”当てはめ”は、形容しがたい感情などを、カテゴリ(ことば)に帰属させることです。
「A:ひいちゃんママさんへ(回答:ラブストーリーは突然に) あなたの心がざわめくのは、夫の元カノへの嫉妬ではないですか?」(え!?)
(嫉妬)(・・・・・・・・・・・・・・・)
※画像をクリックすると引用コマの配置を確認できます。引用にあたっては細心の注意を払っておりますが、原作のご一読にご協力ください。詳しくはサイトポリシーをご確認ください。
この例では、ヒロインさとみは形容しがたい感情を、嫉妬というカテゴリに「当てはめ」ます。
これにより、さとみは自己分析が可能になりました。
♪これが嫉妬というものなのね~
ん、歌うな?
当てはめの構造
ヒロインさとみの脳内で、図のような情報処理が行われたと理解できます。

ことばの用例
修正問答法での”当てはめ”
文献「まんがで読破 分析心理学入門」の中で、精神分析の父フロイトが使用するカウンセリング(再構築)手法を例に挙げます。
彼はヒステリーのガヴァネス(家庭教師)にカウンセリングをかけます。
「それまではうまくいっていたのですね?」「ええ こんなふうになるなんて思いもしませんでした」
「では・・・あなたがその家を離れたくない理由はなんでしょうか」
「例えば あなたがその家のご主人を愛してらっしゃるから・・・ではないですか?」「そうかもしれない・・・と・・・思います」
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フロイトの手引きにより、患者は自らの不都合な事実を伴う感情を「愛」というカテゴリに当てはめました。

ことばの歴史・背景
法曹界の用語「当てはめ」
法的三段論法
当てはめは、もともとは法律用語です。
法的三段論法という概念の一部になります。
ここには・・・
- 刑法に定める「人」とは、本事件では「B」を指すものとする。
- 刑法に定める「殺す」とは、本事件では「心臓を刃物で損傷させ、心肺停止状態にする」行為を指すものとする。
・・・という暗黙の了解があります。
この暗黙の了解のことを、法曹界では「当てはめ」と呼びます。
当てはめ・結論 の図示
図示すると、このようになります。
理想的な「法的世界」と、フワフワした「現実世界」とを対比させると、わかりやすいにゃ。

裁判の実務
裁判では、前述の図式を作ったのち・・・
- 「A」は「人」であるかどうか
- 「心臓を刃物で・・・状態にした」は「殺した」に相当するかどうか
・・・が、議論されていくことになります。
それと、量刑もだな。
まとめ
この記事でわかること
1.当てはめとは、形容しがたい感情などを、カテゴリ(ことば)に帰属させることです。
文献
参考文献
東京ラブストーリー After25year
精神分析入門・夢判断
ゼロからマスターする要件事実 ~基礎から学び実践を理解する~
この記事を書いた人
この記事を監修した人

石田弘太郎
(弁護士/栃木県弁護士会所属)
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