[06] 存在の模型

ブラック・スワン議論とは?【造語の解説】

このページは、Account Thinking.netで扱う造語「ブラック・スワン議論」を解説する記事になります。

ことばの解説

10秒解説

この世界には様々な都市伝説陰謀論があります。

これらの事実は、果たして存在するのでしょうか・・・?

知らんがな。

わるたん

そのとおり。

このような避けるべき議論ブラック・スワン議論と呼ぶことにします。

陰謀論の論破?

経産省若手プロジェクト、神谷仁、しまこ美季ほか、マンガで読む「不安な個人、立ちすくむ国家」、pp103/163

「あれ、気象兵器の攻撃なんだって?」
「な、何だってー!」

※画像をクリックすると引用コマの配置を確認できます。引用にあたっては細心の注意を払っておりますが、原作のご一読にご協力ください。詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

気象兵器が存在するかどうか。

兵器の不在証明は悪魔の証明となるので、議論すべきではありません。

懐疑論の論破?

考えるべきではありません。

藤子・F・不二夫、藤子・F・不二夫SF短編集 PERFECT版 (2)どことなく なんとなく、pp338/395

「子どものころ似たようなことを考えた…………」
「つまり、この世に実在するのはぼくの意識だけで………」
「まわりをとりまくものいっさいが ぼくの意識が生みだした妄想じゃないかと……」

※画像をクリックすると引用コマの配置を確認できます。引用にあたっては細心の注意を払っておりますが、原作のご一読にご協力ください。詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

こういうのを懐疑論と呼ぶのです!

思考をこじらせると、大変なことになるのです!

どらん先生

ことばを作った背景

ブラック・スワンの寓話

ブラック・スワン(コクチョウ)は、1697年オーストラリアで発見されました。

それまで欧州では「黒い白鳥は存在しない」とされていたにも関わらず。

ブラック・スワン
ブラック・スワン1

では、1697年以前にコクチョウは存在していたのでしょうか。

そりゃ存在しただろ?

存在しなかったのは、ヨーロッパ人の頭の中だけだ。

わるたん

なるほど。

存在していたけど、同時に存在していなかったのですね!

これでは、「存在」の議論に意味はありませんね・・・。

釈迦「毒矢のたとえ」

釈迦
釈迦2

毒矢に撃たれた人がこう問う。
「誰が撃った?どんな身分の者が撃った?どんな弓で撃った?」
しかし、彼に施すべきは医師の治療だ。

問いに答えても、彼の毒は消えない。
また彼は、問いの答えを知る前に死んでしまうだろう。

不知の悟り

造語「不知の悟り」は、「知りようがない/知りようがなかった」と、感情的に納得して受容することを指します。

こうして、討論の結果ぼくがいま得たものとはと言えば、何も知っていないということだけだ。

引用元:プラトン、藤沢令夫(訳)、国家 上(岩波文庫)、pp95/676/強調および改行は引用者による

「諦める」とは「明らめる」であり、悟るということなのです!

仏教では「」というのです!

どらん先生

形而上な事象の存在論

Account Thinking.netでは、形而上な事象(metaphysical object)が「存在するかどうか」を議論しないこととします。

意味がないと信ずるからです。

にゃむーん

この解釈は、カントが唱えたコペルニクス的転回の影響を受けています。

カント、近藤たかし、佐藤文香、純粋理性批判、pp119/228

モノは我々が定義してはじめてそれになる これがカントのコペルニクス的転回と呼ばれるものじゃ」

※画像をクリックすると引用コマの配置を確認できます。引用にあたっては細心の注意を払っておりますが、原作のご一読にご協力ください。詳しくはサイトポリシーをご確認ください。

まとめ

この記事でわかること

1.「ブラック・スワン議論」は確かめようのないことを議論することです。

文献等

この項目は広告を兼ねています。

引用文献

マンガで読む「不安な個人、立ちすくむ国家」

どことなくなんとなく

どことなくなんとなく トビラ絵
どことなくなんとなく
トビラ絵

純粋理性批判

脚注

  1. File:Black Swan in Australia.JPG - Wikimedia CommonsCC 表示-継承 4.0、解像度のみ変更 ↩︎
  2. File:Buddha in Sarnath Museum (Dhammajak Mutra).jpg - Wikimedia CommonsDeed - Attribution-ShareAlike 3.0 Unported - Creative Commons、トリミング実施 ↩︎

この記事を書いた人

にゃむーん

kyo9557
(ファイナンシャルプランナー/知的財産管理技能士)

雇ってもらって働かないと生活が成り立たない、富裕層と労働者階級のグレーゾーンに位置する40代夫婦の片割れ。
「労働者の常識」と「お金持ちの常識」とを併せ持つ強みを活かし、家計管理・投資・ライフプランニングの専門家として情報発信を行っています。

運営者情報 / お問い合わせ

-[06] 存在の模型