この記事では、哲学史上の概念「コペルニクス的転回」についてAccountThinking.netの解釈を説明します。
ことばの概要
概要
哲学者カントは、ある哲学的難題を解決するために・・・
- モノがあるから、認識があるのではない
- 我々が認識してはじめて、モノは「ソレ」になる
・・・と主張しました。
なんのこっちゃ。
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Wikipedia - コペルニクス的転回
ja.wikipedia.org
ことばの用例
わかりやすい例を3点ほど紹介します。
ロールシャッハ・テスト
まずはロールシャッハ・テストです。
このテストでは、意味のないインクのシミを、被験者がどのように解釈するかを観察します。

ゾウ?

モス・キング?

このシミには何の意味もありません。
私たちに認識されてはじめて、シミは「ゾウ」「モス・キング」になるのです。
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Wikipedia - ロールシャッハ・テスト
ja.wikipedia.org
感情のコペルニクス的転回の例
二点目は個人的体験から。
2011年3月11日、福島第一原子力発電所事故が起こりました。
わたしは情報を得るためにつけたラジオで、「アンパンマンのマーチ」を偶然聴きました。
そして、わたしは気付いたのです。
でも、それでもなお、生きていることがうれしいのだと。

本来、生きることには、何の意味もないのです。
「生きるよろこび」を認識してはじめて、生は「うれしい」ものとなるのです。
ことばの歴史・背景
カントの業績
イマヌエル・カントはプロイセン(現在のドイツ)の大学教授です。
彼の一番の業績は「大陸合理論」と「イギリス経験論」を統合した点にあるようです。

「大陸合理論」「イギリス経験論」とは、kyo9557の個人的解釈では・・・
- 大陸合理論 → まず「ボイル=シャルルの法則」があり、理想気体はその法則に従う(演繹的発想)。
- イギリス経験論 → まず実験結果があり、「ボイル=シャルルの法則」はそれを編集したものにすぎない(帰納的発想)。
・・・となります。
カントは・・・
- 「ボイル=シャルルの法則」も「科学者の実験結果」も、どちらも我々の解釈にすぎない
- 解釈だから、それは我々が「それ」と定義してはじめて、それになる
・・・と発想を転回させ「大陸合理論」「イギリス経験論」を統合することに成功したのです。
この発想の大転換をコペルニクス的転回と呼びます。
「モノは我々が定義してはじめてそれになる これがカントのコペルニクス的転回と呼ばれるものじゃ」
※画像をクリックすると引用コマの配置を確認できます。引用にあたっては細心の注意を払っておりますが、原作のご一読にご協力ください。詳しくはサイトポリシーをご確認ください。
これ以上深掘りすると、カント哲学の解釈ではなく、アカウント思考TMそのものになってしまいます。
なので、ここまでにします。
なおアカウント思考TMは、カント「純粋理性批判」に影響を受けたというよりは、上記のコマに影響を受けたといったほうがより正確です。
コペルニクスとは
ニコラウス・コペルニクスは、天文学者であり、地動説を提唱した人物として有名です。

彼は・・・
- 太陽が、我々のまわりを回っているのではない
- 地球が、太陽のまわりを回っていると解釈すると、天動説の矛盾を解決できる
・・・と発想を転回させ、プトレマイオスの天動説の難点を克服しました。
コペルニクスの名は、賢者の代名詞として様々な場所で使われます。
関連記事
実存的転換
同様の概念に「実存的転換」があります。
まとめ
この記事でわかること
1.「コペルニクス的転回」とは、「我々が認識してはじめて、モノはソレになる」という解釈です。
文献
引用文献
ロールシャッハ・テスト
ロールシャッハ・テストは、スイスの精神科医ヘルマン・ロールシャッハが考案した性格検査です。
何の意味のないインクのシミを患者に見せ、彼らがどのように解釈するかを観察します。
しかし、ロールシャッハは37歳の若さで早逝してしまいました。

アンパンマンのマーチ
純粋理性批判
脚注
- ロールシャッハのインクしみは、ロールシャッハ没後70年を超えていることからパブリック・ドメインと判断しました。 ↩︎
- メリカナデシコ、人生初のロールシャッハ・テスト|メリカナデシコ (note.com)、著作者の許諾を得て転載 ↩︎
- メリカナデシコ、人生初のロールシャッハ・テスト|メリカナデシコ (note.com)、著作者の許諾を得て転載 ↩︎
- Save the Children Canada-Flicker:Nobiru, Japan、 CC 表示 2.0、改変なし ↩︎
- File:Immanuel Kant - Gemaelde 1.jpg - Wikimedia Commons、パブリックドメイン状態 ↩︎
- File:Nikolaus Kopernikus.jpg - Wikimedia Commons、パブリックドメイン状態 ↩︎
- File:Hermann Rorschach c.1910.JPG - Wikimedia Commons、パブリックドメイン状態 ↩︎








