この記事シリーズでは、実際に解釈をして、その概念を理解する手順をレクチャーします。
例題
単位のおはなし:例題
計量史研究者小泉袈裟勝による文献「単位のおはなし」のエピソードを例題にとります。
この本をテキストに、思考実験していくぞ。
風呂に入った2人が、もしぬる湯好きと、あつ湯好きの正反対の人でしたら、一方は熱いといい、一方はぬるいというでしょう。
しかし、風呂の温度はたぶん一つです。(ぬるい!・・・・・・・)(あつい!・・・・・)
引用元:小泉袈裟勝、山本弘、単位のおはなし 改訂版(紙書籍)、pp16
単位のおはなし:例題の回答
修正カルテジアン劇場の概念を用いると・・・

・・・となります。

事実というものは存在しない。
存在するのは解釈だけである。
単位のおはなし:例題の解説
内在世界の構築
修正カルテジアン劇場では、わたしたちは頭の中に客観世界を模した内在世界を構築すると考えます。
思考の役割は世界を表現すること、すなわち頭のなかに現実世界にきちんと対応したモデルを構築することであったかもしれない。
スティーブン スローマン、フィリップ ファーンバック、土方 奈美(訳)、知ってるつもり 無知の科学、pp20/364/強調および改行は引用者による

客観世界にある風呂の温度は”たぶんひとつ”です。
しかし、内在世界の風呂の温度は、「あつい!」でもあり「ぬるい!」でもあるのです。
解釈
修正カルテジアン劇場では、客観世界にあるモノゴトから内在世界のモノゴトを構築することを解釈(interpretation)と呼びます。
オブジェクト忠実度
この解釈の要素がどのくらい混入しているか。
混入度合いの指標をオブジェクト忠実といいます。
混入が少なければ「高」、多ければ「低」。
「あつい!」は、中程度のオブジェクト忠実度にゃむ。
解釈の余地
この解釈をどの程度まで混入させられるか。
「お湯の温度」の解釈の余地は、中程度にゃむぅ。
単位のおはなし:例題のまとめ
「真実は一つじゃない」(コン コン コン)
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「2つや3つでもない」
「真実は」「人の数だけあるんですよ」
このセリフの背景に目を向けてほしいのです!
まとめ
文献
引用文献
単位のおはなし
ミステリと言う勿れ
脚注
- File:Nietzsche1882.jpg - Wikimedia Commons、パブリックドメイン状態 ↩︎





