このページは、生活者経済学で扱う想像仮説1「貨幣。普遍的価値の計量器」を解説する記事になります。
想像仮説の概要
10秒解説
アカウント思考TMでは、貨幣(お金)は、物理量「普遍的価値」の現示を目指して創られた、熟度の低い道具と解釈します。
仮説の付随概念
物理量とは
物理量とは、一定の理論体系のもとで厳密に定義された量のことです。
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Wikipedia - 物理量
ja.wikipedia.org
現示とは
「現示された量」は原器と呼ばれます。
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Wikipedia - 現示
ja.wikipedia.org
熟度とは
熟度とは、量の定義についての「厳密さ」の度合いです。
古代では「長さ」の定義も、熟度が低い(=いいかげんな)ものでした。
「両手を広げた長さを標準にしよう。」(変化しやすい。)(いつでもどこでも必要な標準値が得られるわけではない。)(十分高い精度で実現できない)
熟度の低い量は、人や場所、時間によって変わってしまうのです。
仮説の背景
21世紀の貨幣論
この仮説は、フェリックス・マーティンの「21世紀の貨幣論」の影響を強く受けています。
金本位制がとられているかどうかに関係なく、ドルは、あの国際度量衡局の主体性のない官僚たちならよく知っているであろうものなのだ。そう、測定単位である。抽象的なものさしに任意に刻まれた目盛りというわけだ。
フェリックス・マーティン、遠藤真美訳、21世紀の貨幣論、第3章第1節、pp1277/7420
貨幣の価値尺度機能
現示された普遍的価値があるからこそ、わたしたちは価値を量れるのです。
わたしたちは、価値の強さ(量の値=Intensity)を1円玉何枚ぶんに相当するかで量っています。
貨幣の三大機能のひとつ、価値尺度と呼ばれる機能です。

現示された普遍的価値
貨幣の価値保存機能
度量衡制度との関係
貨幣制度(お金の管理制度)が、度量衡制度(面積、体積、重さなどを管理する制度)から独立しているのは、熟度が低いからと考えます。
日本の貨幣制度は「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」「日本銀行法」等によって。
度量衡制度は「計量法」等によって、管理されています。
まとめ
文献
引用文献
21世紀の貨幣論
単位のおはなし
脚注
- 「想像仮説」とは、「おそらく、このような事実があったのであろう」など、ライフハックのバックボーンとなる発想ではあるが、学術的根拠が十分でない、仮説というには大胆すぎる個人的見解を指す造語です。 ↩︎
- Japs 88、File:Platinum-Iridium meter bar.jpg - Wikimedia Commons、CC 表示-継承 3.0、改変なし ↩︎
- 2024年現在、より高精度の定義へと変更されています。 ↩︎
- File:Prototype kilogram replica.JPG - Wikimedia Commons、パブリックドメイン状態 ↩︎
- 2024年現在、より高精度の定義へと変更されています。 ↩︎








