この記事では、経済学用語「ミスターマーケット」を紹介します。
この記事でわかること
1.「ミスターマーケット」とは、エゴセントリック取引の「相手」です。
2.「ミスターマーケット」は、市場を擬人化した架空の存在であり、古典経済学の「経済人」とよく似た概念です。
ことばの概要
概要
「ミスターマーケット」とは、エゴセントリック取引の「相手」です。
あえてイラストにするならば、このような人物です。

なんだこりゃ。
「人物」として、論理的に破綻している存在なのです。
解説
ひとつのエゴセントリック取引を考えてみましょう。
ここに、サリー、アン、ジョンがいます。



サリーは、ジョンからあめ玉をもらいました。
サリーは、お礼にアン(ジョンの妹)にチョコレートをあげました。
ふむ。典型的なエゴセントリック取引だな。
さて、サリーは誰と取引・交換をしたのでしょう?
あえてアンとジョンをひとりの人物と解釈するなら、どうなるでしょうか?

あー。なるほど・・・。
エゴセントリック取引では、取引相手がどのような人物か考えることはタブーです。
「人物」として、論理的に破綻するからです。
ことばの歴史・背景
元ネタ(グレアムのモデル)
この項目の締めくくりとして、例え話をしよう。
引用元:ベンジャミン・グレアム、賢明なる投資家、第8章、pp190-191(紙書籍)/強調および改行は引用者による
ある個人企業に1000ドルの出資をしていると想像してほしい。
共同出資者の一人には、ミスター・マーケットという名の非常に世話好きな男がいる。
(中略)
彼の価値評価が、企業成長やあなた自身が考える将来性に見合っており、適切なものに思えるときもあるだろう。
その反面、ミスター・マーケットはしばしば理性を失い、あなたには彼が常軌を逸した価格を提示しているように思えることもある。
実際、ミスターマーケットの人間性は、往々にして破綻します。
なぜなら、彼は存在そのものが破綻しているからです。

ことばの歴史・背景
経済人
ミスターマーケットは、古典経済学の「経済人」の概念と似ています。
経済人とは、もっぱら経済的合理性のみに基づいて個人主義的に行動する、とした(と想定した)人間像のことです。
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Wikipedia - 経済人
ja.wikipedia.org
まとめ
この記事でわかること
1.「ミスターマーケット」とは、エゴセントリック取引の「相手」です。
2.「ミスターマーケット」は、市場を擬人化した架空の存在であり、古典経済学の「経済人」とよく似た概念です。



