[03] マネーシステム

普遍的価値の成立【想像仮説】

この記事では、AccountThinking.net独自の仮説に基づく「普遍的価値」の成立過程を解説します。

この記事で唱える仮説

1.「普遍的価値」は、エゴセントリック取引の伝票を依り代として誕生した虚構です。

想像仮説の概要

概要

AccountThinking.netでは、「普遍的価値」は信用取引、エゴセントリック取引の伝票を依り代として生成されたと仮定します。

伝票
伝票

仮説の詳細(1)

取引・交換が始まる

アダム・スミスによる推測では、取引・交換は先史時代に始まったと考えられています。

取引交換
取引・交換
にゃむーん

取引・交換とは、相手の利己心に訴えるという方法である。

経済学の父アダム・スミスはそう捉えました。

相手の慈愛の心に訴える方法ではない。彼はそう強調しているぞ。

わるたん

信用取引が始まり、伝票が発明される

やがて「ウォンツの二重の一致」の制約を克服するために、信用取引が始まりました。

時空間的に拡張された取引・交換の概念図
信用取引

また、信用取引が進行中であることを記録するための「伝票」が使われはじめました。

にゃむーん

伝票には、珍しい貝殻などが使われたと考えられます。

伝票としての貝殻(タカラガイ)1

エゴセントリック取引が始まる

やがて制約「ウォンツの二重の一致」の、より一層の克服のために、エゴセントリック取引が始まりました。

エゴセントリック取引概念図
エゴセントリック取引
にゃむーん

「信用取引の伝票を持っている仲間には、引き渡しをしなければならない」という暗黙の了解。

それがエゴセントリック取引です。

虚構の介入

エゴセントリック取引には、いくつかの大きな課題がありました。

仲間うちでは、伝票に対する価値評価は、統一されていなければならない、というものです。

にゃむーん

仲間Aにとっては伝票は高価であり、仲間Bにとってはガラクタ。

当然起こりうることですが、それではエゴセントリック取引が成立しないのです。

そこで白羽の矢が立ったのが「虚構」というわけだ。

わるたん

わたしたちの祖先はエゴセントリック取引を行うために・・・

  • わたしたちは皆同じ存在だ。
  • したがって、同じ物には、同じ感情的価値を感じる。共通感覚がある。
  • これは、物に属性があるのと同じ。
  • これからは、価値は「重さ」と同じように、物の性質と考えようではないかー

という虚構を作り上げたのです。

虚構「普遍的価値」の誕生

にゃむーん

そうして「普遍的価値」が誕生したのです。

虚構「普遍的価値」の概要

1.伝票に対しては、みんな「welh(欲しいと思う)」という感情を持つ。

2.この感情は、いつでも誰でも同じように感じる共通感覚(コモンセンス)である。

仮説の詳細(2)

虚構「普遍的価値」の進化

にゃむーん

普遍的価値」には、秤量貨幣発明後に3.が、計数貨幣の発明後に4.が追加されました。

「welh(欲しいと思う)」という感情は、足し算や引き算、掛け算ができる。

そのように普遍的価値は進化していったのです。

どらん先生

虚構「普遍的価値」に追加された性質

3.感情「welh(欲しいと思う)」は、重さや面積と同じように、感じることができる。

4.感情「welh(欲しいと思う)」は、重さや面積と同じように、数えることができる(数的基盤が確立されている)。

虚構「普遍的価値」による包摂

にゃむーん

さらに、資産課税の発明(古代ローマ時代か?)後に5.が、産業革命時代に6.が追加されました。

現代では、そのうえに7.が追加されつつあるようです。

虚構「普遍的価値」に追加された性質

5.普遍的価値は、貨幣だけでなく、資産にも適用できる(資産の包摂)。

6.普遍的価値は、貨幣や資産だけでなく、労働にも適用できる(労働の包摂)。

7.普遍的価値は、物だけでなく、人にも適用できる(魂の包摂)。

7番は怖いな。

あなたの価値はいくらだね・・・?

将来、このような質問が当然に行われるのだろうか。

わるたん

保険業界では既にそうなっている、と解釈する人もいるようですね。

どらん先生

「あそこで、」「パンを食ってる会社員・・・・・・」
「!」
最高でも6000万円。」
「んあぁ!?」

ヒトの普遍的価値をテーマにした、SF小説も存在しますよ。

どらん先生

あの万能価値検査器は、物品だけでなく人間にもその作用を示すのだ。つまり、価値のある人間ない人間とをみわけてくれる。

引用元:星新一、価値検査器、未来いそっぷ、pp162/246

まとめ

この記事で唱える仮説

1.「普遍的価値」は、エゴセントリック取引の伝票を依り代として誕生した虚構です。

文献

引用文献

この項目は広告を兼ねています。

漫画 サピエンス全史

ホムンクルス

価値検査器(星新一ショートショート)

参考文献

武器としての資本論

脚注

  1. Philipp66File:Cypraeida lyncina aurantium 600x600.jpg - Wikimedia Commons、パブリックドメイン ↩︎

この記事を書いた人

にゃむーん

kyo9557
(ファイナンシャルプランナー/知的財産管理技能士)

雇ってもらって働かないと生活が成り立たない、富裕層と労働者階級のグレーゾーンに位置する40代夫婦の片割れ。
「労働者の常識」と「お金持ちの常識」とを併せ持つ強みを活かし、家計管理・投資・ライフプランニングの専門家として情報発信を行っています。

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